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私のウォルマート商法―すべて小さく考えよ (講談社プラスアルファ文庫)サム ウォルトン講談社このアイテムの詳細を見る |
私のウォルマート商法―すべて小さく考えよ
【導入】
今日は上記の本について、書評と自分の意見をまとめたものを皆さんに披露しようと考えます。
この本は、元々ロープライス・エブリディ(同文書院インターナショナル )という名前で1992年に翻訳されていた。当時、たまたま手にとって読んだ本で、非常に感動し、私の書物の中でナンバー1の推薦書となっている。 今回、講談社よりオリジナルとして再出版されている。
ベントンビルでウォルマート博物館に行く事も、私の夢の一つです。
【結論】
さて、この本を一言で集約すると 「これは商人の聖書です。」
16年前に読んだ部分と現在読んだ部分とで違う部分に注目しています。あのときにわからなかった事が今やっとわかったりしてます。
【レバレッジメモ】
P109「四つんばいのまま私を見上げていった・・・・・君こそ何をやっているんだい?・・自己教育の一貫さ。・・・もちろんは今でも彼は同じ事をしている。」
「仕事」とは何か知ってますか? 書類を作ること? 電話すること?? 注文を取ること???
違う!・・・・・「工夫すること!」だ。これがわかってないと、書類を右から左に動かせば仕事だと思っている。(笑
P129「あらゆる競争相手を研究しろ。欠点は探すな長所を探せ」
そう、ライバルの欠点なんかどうでも良い。だって、欠点を知っても自分の店に生かせないから!長所を探してまねするのだ。
P190「過去数年間、私が本当に気にかかっているのは株価ではない。いつか、我社がお客様を大切にすることを忘れたり、幹部が従業員のことを気にかけなくなる日が来るのではないか、と言うことである。・・・」
何が重要か、全くぶれていない。人間は成功すると変質するものだ。サムは変質しない。ここが素晴らしい理由なんだ。 それに本当に小売業に何が一番大切か知っている。
P204「サムはいったん思いついたら、頑固になってね。相手が疲れきるまで言い張るんだ。彼の議題を全員で討議して、さし当たって、あるいは永遠にやる必要が無いと決定したとする。 それでその件は落着かと思ったら、とんでもない。サムはやるべきだと信じている限り、次の週も、また次の週も、永遠にそれが議題に登る。ついに皆、こんな戦いをするよりは、実行する方がましだと根負けするまでね。これを私は消耗作戦型マネジメントと呼んでいる。」
ここ良くわかる。私も良く無視される。でも、やり続ける。一人でもやり続ける。するとみんな仕方なく付いて来る。その内に習慣になり、当たり前に行われる。これがマネージメント? なんじゃないかな・・・・
きっと 言い続ける事だと思う。「おもてなしの天才」と言う本でも言っているが、「言い続ける事」がマネージメントだと思う。
P356「お客様の目を見て挨拶し、何かお手伝いしましょうか?と尋ねると約束してほしい。あなたがたのなかには、内気な性格の人や、お客様に干渉したくないと思う人もいるだろう。だがこれを実行したら、あなたはやがてリーダになれる。人格が形成され、より外交的になり、やがてはは店長や地区マネージャ、あるいはあなたが目標にするどんな職業もこなせるだろう。」
わかる!その通り!実はここなんです。しかし、これを教えることが一番難しい。
これを出来ない若者がなんと多いことか・・・。会社の受付に誰かが来ていて、声をかけられますか?
P368「こうした官僚化の悪弊の多くは、自分の帝国を企業内に築きたいと言う願望の産物だ。一部の幹部は、自分を重要人物と見せたくて、周囲に多くのスタッフを置きたがる。」
まさにそれが目の前で起こっているから。(笑 だから、簡単な制度を作る事、シンプルにすることが大切なんだ。 そして、自分を重要人物にしないこと!これも大切だ。
P381「これまでの取引相手の中で。こちらの目をまっすぐに見て、こう言ったのは彼が始めてだった。 もし儲けが出ないのなら、やめて欲しい。 大抵の業者はメーカーが儲かるかどうかなど気にしたりしないものだ。」
そして、このメーカーは潰れそうだったが、今では従業員が増えて いまでもウォルマートにシャツを作っている。
このシャツメーカーの従業員が増える理由が面白い!
シャツメーカーの社長曰く「従業員の増えた理由はわかりきっている。 クリスマスのたびに、従業員にウォルマート商品券を渡していたからね。」
私はこれが地上に現れた天国だと考える。シャツメーカーも努力し、シャツメーカーの社員も努力し、ウォルマートも努力し、みんなが幸せになっている。 また、こんなジョーク(少しだけ本当!)を笑いながら言えるシャツメーカの社長さんは本当にユーモアに満ちていて、そして素晴らしい。
P384から
成功のための10ケ条
前提として「勤勉」「チーム作り」が大切である。
法則1 あなたの事業に夢中になりなさい。
法則2 利益を全ての従業員と分かち合いなさい。
法則3 パートナー達の意欲を引き出しなさい。
法則4 できる限りパートナー達と情報を共有しなさい
法則5 誰かが会社のためになることをしたら、惜しみなく賞賛しなさい。
法則6 成功を祝い、失敗の中にユーモアを見つけなさい。
法則7 全ての従業員の意見に耳を傾けなさい。
法則8 お客の期待を超えなさい。
法則9 競争相手より経費を抑えなさい。
法則10逆流に向かって進みなさい。
そして、本当に難しいのはこれらを実行する方法を考え続ける事だ。
P390「逆流に向かって進みなさい・・・・誰もがそれは間違っているといって、あしをひっぱろうとするだろう。」
私の中で本当に一番底にある考え方はここなのだろうと思う。小学生の時から、自分一人で考え、自分一人でも実行する。相手が担任の先生でも関係なかった。担任の先生に見放されても一人で決めて一人で受験して一人で進んだ。他人に言われた通りにして失敗して、他人のせいにするくらいなら。自分で決めて、自分のせいにした方が1万倍良いに決まっている。他人に決められて失敗するくらい嫌なことは無い!だから、私がもし、あなたにアドバイスしてこちらが正しいと言っても、あなたには反対に進む権利がある。そして、成功しても失敗しても、それで良いのです!
【まとめ】
この本を読んで私の感じることは、ぶれない心です。
それは何かと言うと、やっていることはどんどん変わって良いのです。むしろ変わるべきです。
でも、心の中で儲かると、ファーストクラスに乗ろうとか、豪邸を買おうとか、人間は色々な欲望が生まれ、初心を忘れます。
しかし、サムは顧客の為に商売をしていると言う精神が全くブレなかった。いつまでも、ピックアップトラックで、いつまでもエコノミーシートで、いつまでもライバル店を調査して、いつまでも顧客と直接現場で話している。ここが経営者として、商人として、人間として、もっとも素晴らしい点だ。
そして、この正直に死の直前にして何度も何度も書き直して書いただろう伝記を見て、私は非常に感動した。 まっすぐ生きるとはこんなに人を動かすって事だって。

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