![]() |
人生を楽しむイタリア式仕事術 (日経ビジネス人文庫) |
| 小林 元 | |
| 日本経済新聞社 |
とにかく、イタリアと有れば何でも買ってしまう私だけど、もともとイタリア人の生き様に日本とは違う何かを感じ
その良い部分を吸収したいと思っている。もちろん、日本が一番大好きだけど、それだけでは本当の良さが見えない。
だから、私は常にイタリアを見て日本を感じることにしたいと思っている。
さて、一言でこの本をまとめるとこうなる。
時代は「大衆機械文明」から「高度情報化文明」へ
「アングロサクソンモデル」から「イタリアモデル」へ
これは幸福感の変化だと思う。
本当の幸福は決して住宅という名の木や土でなく、自家用車と言う名の鉄やプラスチックでもない。
そこに人が集って、人と人が分かり合って、人と人が触れ合って、人と人が信じあって
その上に幸福があるのだと思う。イタリアと日本とでは家族や組織についての考えが
違うと思うけど、なにを大切にして、どう生きるべきかは一緒だと思う。
その違いとその共通点を学びたいと思っている。
P56「装いはその人の文化だ」
見た目が大切ではないと言う人がいる。それは負け惜しみだと思う。
まぁ、これを・・・私が言うのも申し訳ない点があるけど(笑
文化という点が肝心だ。文化とは作法だ。そして「道」だ。
P116「彼らは工場生産でも手作りの味を極力残そうとする。」
縫製の途中で職人がなんどもアイロンを掛けて、人が着た立体的な状態にして
着心地を試しつつ作っている。
このこだわりが凄い。本当にいいものを少しだけの時代に
イタリアは合っているのだと思える一節だ。
P127「感性のある商品・・・(中略)・・・数値で測定出来るものが客観的である」
時代は数値よりもっともっと上のレベルに行っている。
着心地は数値で表せるのでしょうか?
美しさは数値で表せられるのでしょうか?
理性から感性に、そして合理性より美しさにシフトしている。
P155「アパレルメーカーの商品企画をする人が、糸づくり、織布、染め上げ、縫製といった物作りの知識が十分でないために・・・」
これは日本のアパレルメーカーの商品企画について書いた部分だ。
すべての工程を知っているので出る商品があるということだ。
イタリアは全て手作りではない。必要な分部分は職人が行い。それ以外は機械がしていることもある。
どの仕事も一緒だ。全ての工程を知ってこそ、良い視点が生まれるのだ。
P158 ジャンニ・ベルサーチは「お金は自分にとって大事ではない。大事なのは友情とか尊敬である。」
私はなんどでも言っているが金は手段であり、目的では無い。
これをなんどでも刻みつけないと人は誤った方向に向かう。
P204「アルプスの北の国々は大衆機械文明に適合するために自らの国を一種の管理社会に変容させてしまっており、
その結果として新しく姿を表しつつある高度情報社会に適応できないという。」
「日本も似通った制度疲労を起こし、閉塞状態に陥っているように思う。」
デストピアからユートピアへ
管理社会から自立した自由市民の社会へ
その為には今以上の不断の努力が必要であると私は考える。
最後に
この本を読んで、
思っている以上に、自動販売機のないイタリアの凄さが判る。
思っている以上に、何故フェラーリなのか判る。
思っている以上に、ベネトンであり、アルマーニなのがわかる。
本当の人間主義、人間本来の幸福の追求を哲学的に文化的に確立し
到来しつつある高度情報化社会に堂々と進んでいけるような
日本国国民であり、自立した自由市民になりたいと願っている。

コメントを残す