最近、金価格が史上最高値を更新したというニュースをよく耳にします。「自分も金を持っておいたほうがいいのかな?」と考える人が増えていますが、実際に日本で「金(実物資産)」を投資目的で持っている人はどれくらいいるのでしょうか?
最新の市場調査から、その意外な少なさと、持っている人の特徴が見えてきました。
1. 日本人で「金の現物」を持つ人は100人に1〜2人
結論から言うと、宝飾品(ネックレスや指輪)を除いた、**「金地金(インゴット)や金貨」を投資目的で保有している日本人は、人口の約1.6%**と推計されます。
- 日本の人口: 約1億2,300万人
- 実物金の保有者数: 約200万人(推計)
「200万人」と聞くと多く感じますが、割合にすると60人に1人程度。学校の2クラスに1人いるかいないかというレベルです。これほど話題になっている割に、実際に手に取って持っている人は、日本ではまだ「超少数派」と言えます。
2. 「投資家」の中ではどのくらいの割合?
全人口ではなく、「投資をしている人(NISA利用者など)」に絞ると、少し景色が変わります。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の2025年最新レポートによると、日本の個人投資家のうち**約23%**が何らかの形で金を保有しています。ただし、その中身は分かれています。
- 金地金・金貨(実物): 8%
- 金ETF・純金積立(証券): 15%
つまり、投資経験がある人の中でも、「現物を自宅や金庫で保管している」という人は、投資家の12〜13人に1人しかいません。多くの人は、ネット証券などを通じた「紙の上の金」を選んでいます。
3. 金を持っているのはどんな人?
では、この「1.6%」の少数派にはどのような特徴があるのでしょうか。
- 富裕層の圧倒的な保有率: 金融資産が多い層(いわゆる富裕層)では、約**36%**がポートフォリオに金を組み込んでいます。
- 「守り」の意識: 利益を出すことよりも、インフレ(物価高)や円安、万が一の社会不安に対する「保険」として持っているケースが大半です。
- 若年層の急増: 2024年〜2025年にかけて、SNSの影響やアプリで手軽に買えるようになったことで、20代・30代の新規参入が目立っています。
4. なぜ日本人は「現物」を持たないのか?
金価格がこれだけ上がっているのに保有率が低い理由には、日本特有の事情があります。
- 保管の不安: 「盗難が怖い」「貸金庫を借りるのが面倒」という心理的ハードル。
- 税金の複雑さ: 売却益が50万円を超えると「譲渡所得」として確定申告が必要になるため、NISAで完結する株式投資よりハードルが高く感じられます。
- 成功体験の欠如: 長らくデフレだった日本では「現物資産で資産を守る」という発想が、欧米や中国に比べて定着していませんでした。
まとめ:あなたは「1.6%」に入りますか?
日本における金の現物保有は、依然として「知る人ぞ知る資産防衛策」です。しかし、2025年現在の歴史的な金高騰と円安を受けて、この割合は今後確実に増えていくでしょう。
「みんなが持っていないからこそ、今のうちにポートフォリオの数パーセントだけ金に替えておく」
そんな一歩先を行く資産防衛が、これからの日本を生き抜くヒントになるかもしれません。
コメントを残す